近年、セックスレスによる離婚は増加傾向があります。セックスレスとは、夫婦間で
1ヶ月以上性交渉がないことを指していますが、セックスレスに至るまでの原因が最も
重要となります。
セックスレスに至る原因としては、「互いに性交渉をする気がない」「相手が性交渉を
したがらない」といった原因が多く挙げられるかと思いますが、中には「性交渉ができ
ない」という理由も大いに考えられます。性交渉を「したくない」という原因と「できない」
という原因とでは、同じセックスレスという結果でも全く異なる問題です。
「性交渉がしたくない」という理由が離婚の原因になっている場合には、互いの性交渉
に対する意識について見つめ直す必要がありますので、離婚カウンセラーなどへの
相談をおすすめします。
夫婦二人で考えているだけでは、一向に答えが出ないということがほとんどです。
そのような時には、離婚カウンセラーからのアドバイスが頼りになります。
これまで皆さんが性交渉に対してどのように考えてきたのか、これからどのように
性交渉と向き合っていくべきなのか、他人に話しづらいこともあるかもしれませんが、
話を聞いてもらうことで離婚について考え直すことも可能です。離婚カウンセラー
からのアドバイスによってセックスレスを改善し、また一からスタートを切った夫婦も
数多くいますので、性交渉に対する気持ちに悩みがある場合は、是非、相談して
みてください。
しかし、離婚の理由が「性交渉ができない」ということが原因である場合には、「性交渉が
したくない」という場合と対処法が異なってきます。「性交渉ができない」というのは、身体的
な病気や精神的な病気が原因になっていることがほとんどですから、健康面の改善が
まず必要となります。皆さんの相手がこのような原因を持っている場合、セックスレスである
ことにはなりますが、セックスレスを理由として相手に離婚を強要することはできませんので、
協議離婚にしても調停離婚にしても、まずは、セックスレスの原因である病気を改善することを
第一に考えるべきでしょう。セックスレスを理由に離婚することは可能ですが、セックスレスに
なった原因について互いにもう一度よく考えてみることが必要かと思います。