財産分与の相場
離婚の約9割を占める協議離婚では、プライベートに決まる為、慰謝料や財産分与がどのように決め
られ、いくらなのか具体的には明かされていないが、慰謝料と財産分与をまとめて請求することが多
く、家庭裁判所で取り扱われる離婚案件の統計「司法統計年報」でも合計額しか出ていない。
■ 財産分与の相場 (司法統計年報)
慰謝料額 割合(%)
100万円以内 25.4%
200万円以内 15.8%
400万円以内 18.1%
600万円以内 8.8%
1000万円以内 9.1%
2000万円以内 6.1%
2000万円以上 3.1%
総額が決まらない 13.6%
慰謝料と財産分与は別のもの
財産分与は慰謝料とは別のものですから、慰謝料を支払う側であっても、財産分与を請求できます。
財産分与と慰謝料を場合によってはトータルで請求することもでき、トラブルが生じることもありますの
で、必ず慰謝料と財産分与の取り決めを明確にして、公正証書や調停証書に明記しておきましょう。
支払い方法
慰謝料と財産分与の支払方法は「一括」と「分割」の2種類あるが、「一括」での支払方法をお勧めし
ます。
なぜ一括支払いがよいか?
慰謝料や財産分与を「分割支払い」で約束しても、離婚後に約束が破られ、支払いがなくなる事例が
多いからです。また、離婚をした後は相手との一切を断ち切りたいと考える人も多く、「一括支払い」で
あれば、離婚後の接点がなくなるメリットもあります。
不動産
不動産は金銭やその他の動産に比べ、ローンや税金の問題、全部を譲渡しては金額的バランスが
取れない、土地の分割も現実的ではない等、色々と面倒なことがあります。不動産の場合は、名義を
夫婦のどちらか一方にして、その評価額を見積り、不動産を取ったものがその差額を支払う方法がよ
くとられています。