離婚をした原因として挙げられる理由は数多くありますが、その中でも
ごく一般的に考えられている離婚原因には「性格の不一致」が一番に
挙げられます。分かりやすく言えば「性格が合わない」ということですが、
実は性格が関わる以外の離婚原因としても、「性格の不一致」という
理由は使われています。離婚の原因として非常に使いやすいこともあり、
夫婦どちらかの浮気や不倫、借金などの金銭的な問題などが絡んでい
ない場合には、性格の不一致ということを理由に離婚をした夫婦が数多く
見られています。事実として夫婦の性格が合わないことが原因になること
も勿論ありますが、実際に夫婦には婚姻関係を結んでいた期間があります
から性格の不一致という離婚理由は非常に曖昧なものと伺えます。また、
性格の不一致と同様に「価値観の不一致」などという離婚理由もまた数多く
見られています。しかし価値観などというものは、夫婦だけではなく 様々な
人間関係において多少のズレを感じざるを得ないものです。そのようなこと
から、価値観の不一致というものが離婚の原因として適当なものなのか?
と いった点も非常に曖昧な判断とされてしまっているのです。このように、
離婚をしなければならない本来の原因が、「不一致」という曖昧な言葉に
よって隠ぺいされてしまっていることが今の離婚の現状です。離婚 の詳細を
敢えて明かさない、明かしたくないという夫婦が増加していることから、曖昧な
離婚理由が生まれていると言えるでしょう。では、「性格の不一致」という離婚
原因に隠されている離婚理由としては、一体どのようなものが挙げられているの
でしょうか?特に隠したい理由として挙げられるのは、やはり「性」に関する問題
です。セックスレスやセックスの相性が合わないなど、夫婦間における性の問題が
原因となり離婚をするケースがあ りますが、実際には「セックスレス」が原因である
ことを理由として挙げずに、「性格の不一致」が原因としている場合がほとんどです。
性の問題は非常にデリケートなものなので、公にしたくないということは当たり前な
ことなのですが、全てを「性格の不一致」という曖昧な言葉で片付けてしまうことは、
現代の離婚における課題とも言えます。